口腔がんセルフチェックキットで日常的にお口のチェック
口腔がんセルフチェックキットは、日常的にお口のチェックをしていただけるよう、スマホケースにも収納できるサイズの鏡と、チェックの手順を記載したシートを同封しています。
ご家族で、仲間で、会社やチームみんなで、セルフチェックしましょう!
このように使用します↓
セルフチェックと歯科受診をしよう
口腔がんの予防には、ご自身でのセルフチェックと歯科医院での診察の二人三脚で当たりましょう。
口腔がん予防の6つのポイント
口腔がんを予防するために覚えておいて欲しい6つのポイントがあります。
- お口の中をきれいにしておく
- むし歯や歯周病はきちんと治療を受ける
- 合わない入れ歯は無理して入れない
- 舌などのお口の粘膜に当たるような歯や被せ物、入れ歯は、当たらないように調整してもらう
- お口の粘膜のセルフチェックをする
- 歯科医院で定期健診を受ける
特に①〜④は慢性的な刺激に関係するので、重要です。
セルフチェックのポイント
お口の中を見る機会の多さで言えば、ご自身以上に機会に恵まれている人はいません。したがって、前がん病変を見逃さないためには、ご自身でのこまめなセルフチェックがとても大切と言えます。
セルフチェックの方法
- 大きな鏡の前に立ち、お口の中が明るく光で照らされるように、照明を調節してください。
- チェックポイントは、舌の裏側・歯ぐき・頬の内側・口蓋・唇です。
- 粘膜の色の変化(赤色と白色化)がないか見てください。
赤くただれたところがないか、白い出来物はないか見てください。 - 硬めのしこりができていないかみましょう。
- 何らかの変化を見つけた場合、2週間程度経っても治らない場合は、歯科医院で診てもらってください。
下記の番号順からチェックしていきましょう
①唇・歯肉
歯を軽く噛み合わせ、上としたの唇を軽く指で持ち、唇の内側を観察。そのまま前歯の歯肉も見てみましょう。
②頬・歯肉
口をあけて、頬を指で少しひっぱり、上下の奥のほうの歯肉と頬の内側を見て触って確認しましょう。
③歯肉の内側
歯肉の内側も見てみましょう。
④口蓋(上アゴの内側)
頭を後ろにそらして口蓋を観察し、指で触れながらシコリや腫れ、色の変わった部分がないかを観察しましょう。
⑤舌
舌を前に出し、舌の表面と左右の側面を見ます。指で舌をやさしく挟んでそっと引っ張ってみましょう。色や形、引きつり、治らない傷などがないか注意してみましょう。
⑥舌の裏側
舌の裏側と下の歯肉の間の粘膜も異常がないか、見て触って確認しましょう。
⑦リンパ節
首やアゴの下あたりにこぶ状のものがないかを、触って確認しましょう。
お口の中の変化を認めた場合、歯が当たっている、入れ歯が擦れているなど、原因が明らかである時は、歯科医師はそうした原因を取り除きます。
原因を取り除いた結果、お口の中の変化がなくなったら、問題ありません。 ですが、もし2週間経っても治らないような場合は、病院の歯科口腔外科で細胞の顕微鏡の検査を受けたほうがいいでしょう。
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いかにお口の中を見る機会が多いとは言え、患者さん自身がくまなくお口の中をチェックするのには限界があります。舌の奥や奥歯の周囲の歯ぐきなど、お口の中には見えにくいところが何箇所もあるからです。
そこで活用して欲しいのは、歯科医院での定期健診です。
少なくとも半年に1回は、歯科医院で定期健診を受けて、特に異常を感じていなくても粘膜の状態を診てもらうことをおすすめします。
もしも、前がん病変が見つかった場合は、少なくとも3ヶ月に1回程度の間隔で、定期的に経過観察してもらうようにしてください。