実は増えている口腔がん

30年で患者数が約3倍に!

出典:国立がん研究センター がん情報サービス2016年

増加傾向を示す口腔がん

国立がん研究センターが、口腔・咽頭がんの患者数を公表しています。

お口の解剖学的な構造を考えると、口腔・咽頭のうち口腔が50〜60%ほどの容積を占めています。

同研究センターのデータは、口腔・咽頭がんの合計ですが、解剖学的な視点で捉えると、口腔がんがこのうちの約半数を占めると考えられます。

特に時代が昭和から平成に変わった頃から増加率が上がり、統計開始の1975年からの30年間で、患者数が3倍にもなっています。

高齢者だけでなく、若い世代にも増えています

口腔がんに罹患する年齢別と性別の分布

出展元:日本頭頸部癌学会 2016「Report of Head and Neck Cancer Registry of Japan
Clinical Statistics of Registered Patients, 2016」より

口腔がんになりやすい年齢と性別

年齢別で見てみますと、60代以上の方に最も多く、50代以上で区切ると全体の80%弱を占めています。とはいえ、以前では考えられなかった10代や20代といった若年層にも発症例がみられるようになっています。

性別では、女性よりも男性に発症しやすい傾向がみられていました。1980年代までは男性:女性=3:1だったのですが、最近では女性口腔がんも増えつつあります。この背景には、女性の社会進出の増加によりストレスやアルコール摂取、喫煙などの生活習慣の変化があるのかもしれません。

口腔がんは、高齢者や男性に多いというイメージがあるようですが、もうそれは、古いイメージなのです。

先進国での口腔がんの死亡率

現在、世界中で口腔がんと咽頭がんで毎年40万人以上の人が亡くなっています。

最近のデータでは、アメリカでの口腔がんと咽頭がんを合計した死亡者数が年間約9500人、日本のそれが約7500人です。

アメリカは、日本の3倍近い人口があることを考えると、咽頭がんを含んだ数値とはいえ、日本での死亡率はとても高いと考えられ、特に死亡率の増加率では先進国全体でみても際立っています。

口腔がんの罹患数と死亡者数
引用:WHO Mortality Database

No. of deaths - Mailgnant neoplasm of lip, oral cavity and pharynx, both sexes
http://apps.who.int/healthinfo/statistics/mortality/whodpms/

まずは日常的に口腔内をチェック

1年に1回は口腔がん検診しましょう

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